東北大学を選んだ理由・東北大学を知った理由はなんですか？

東北大学にした理由は主に三つあります。まず、総合大学で、私の興味のある学部があったからです。総合大学というのは文系も理系も学べるということを意味します。実際に、東北大学の履修制度では入学してから1年半の授業は全学教育と呼ばれ、文理を問わず、好きな授業を他学科の人と受けることができて、魅力的だと思いました。
次に、仙台と東北地方を全く知らなかったからです。折角の長期留学ができたので、思いっきり新しい環境で新しい経験をしたかったです。最後に、以前東北大学の大学院を出た先輩から最初に東北大学をお奨めされて、興味を持ったきっかけでもありながら、実際の生活について知ることができました。

日本へ来る前にしたことはなんですか？（情報収集や勉強について）

日本に来る前に、主に大学の勉強に遅れを取らないようにしかっり高校の範囲を復習し、ある程度予習もしておきました。それから、日本語と英語の勉強も熱心にやっていました。目的があるとやる気が出やすいので、私の場合はJLPTとIELTSの受験勉強をして過ごしていました。
以前一回長期留学をしていたので、来日前に特に日本の生活などに関することよりも、大学制度や奨学金制度について調べました。高校生にはあまり知られていないのですが、実は日本大使館のホームページだったり、大学のホームページには留学するにはどうすればいいのかが書いてあるので、それらの情報を集めて、様々なプログラムについて調べました。

普段の休日はどう過ごしていますか？

授業の無い日は主に勉強と家事などして過ごしている気がします。ずっと一人暮らしをしてきたので、買い物や、掃除、それから何か用事がある時はやはり土日で済ませることが多いです。それから、毎週土日に授業がないとは言え、私の学科ではかなりの課題量と勉強量が必要なのでずっと遊んでは痛い目に遭います。もちろん遊ぶ時もありますが、その場合は友達とご飯に行ったり、あるいは家に呼んだりしています。時期が合えば、スキーや登山にも行きます。最近欲しいものも増えてきたので、勉強の間にできるバイトでも始めようかと考えています。

普段の食事はどうしていますか？また、故郷の食事が食べたいときにどうしていますか？東北大の学食は自身の国と比べてどうですか？

私が入学した2020年の春はちょうどコロナ禍が始まった頃で、自宅で授業を受けている間は自炊にかなり力を入れていました。自炊とは言え、大体母国ものでしたが、たまに簡単な日本食も寮の友達と一緒に作ったりしていました。大都会ではないとは言え、仙台でも、あるいはネットでほとんどの食材が手に入るので、あまり苦労はしません。ただし、その後対面授業が増え、学食によく世話になっています。母国には学食のある学校が少ないので東北大学の学食との比較が難しいです。揚げ物の種類が豊富ですが、毎日揚げ物だとやはり飽きてくるので、他のメニューも増えるといいなと思っています。それでもかなり安くて料理をする気分がない時には便利です。

国費留学制度をどうやって知りましたか？それに伴うプログラムや条件はありますか？

高校時代の長期留学の時、将来大学も日本がいいなと思い始め、インターネットで興味のある学部に関して色々な大学のホームページで調べました。そこで、私でも該当するような入学方法は国費留学制度でした。私の場合は自国の大使館から応募しました（志望校からの方法もあります）。受かるまでの道のりは長くて大変ですが、受かったら基本的には好きな国公立大学の学部に入学を希望して入学すれば、学費の免除と生活費が留学期間中に保証されます。大学生活は四年間ですが、入学前は一年間日本語教育を受けました。
国費留学制度は多くの奨学金と違い、ローンではないので、返還する必要もないという大きなメリットがあり、素晴らしい制度です。

これから東北大学へ入学を考えている方々へのアドバイスやコメントをお願いいたします。

東北大学は総合大学なので、文系も理系もあり、最初の一年の授業はある程度文理関係なく履修することができます。そのため、全く違う趣味や興味を持ち、将来のやることが全く違う人とでも仲良くできる機会がよくあります。それに、世界中の留学生も多いので、多国籍の友達を作ることもできます。この機会を活用すればなかなか面白い仲間と良い大学生活が送れるでしょう。最後に東北大学が位置する仙台市は割とこじんまりとした都市です。そのおかげか、その風景や人に親しみやすく、仲間とも遊びやすいので、誰も知り合いのいない留学生でも居心地のいい場所です。ぜひ将来の留学生にも体験していただきたいです。